山手80番館遺跡

元町公園内にある。明治末から大正初期に建てられたと思われ、

横浜に現存する唯一の震災前の異人館遺跡。

震災当時はマクガワン夫妻の住居となっていた。

この一帯はかつての外国人居留地の中心地で、多くの外国人住宅のほか

学校・病院・劇場・教会などの西洋建築が建ち並んでいた。

本遺跡は、煉瓦壁帯が鉄棒によって補強されており、耐震上の配慮がなされていたが、

床部のせりあがりや壁帯の亀裂が随所に見られ、関東大震災による被害状況を

物語っている。現在、地下室部分を残すだけだが、浄化槽をも備えている。

写真右下の白い部分はタイルが張られていた。(遺構から出土したものを複製)