旧リンガー(弟)邸

フリーメーソン・ロッジの石柱

この門は松ヶ枝町47(旧小曽根町海岸通47番)の住宅出入口の門です。

石柱の彫刻はフリーメーソンのマークで石工(メーソン)の貿易で使用したコンパスと定規を組み合わせた

ものです。開港初期に居留地で盛んに使われた天草石であり、慶応初年頃47番の借地人がイギリス人で

あったことから、当時のイギリスから渡来したフリーメーソンの人々が最初に定着したこの地に彼らの

ロッジのシンボルとしてマークを掲げたものと思われる。

フリーメーソンとは、中世ヨーロッパの石工の職業団体に始まり、それを母体に18世紀初めイギリスで

結成され、啓蒙主義精神のもとに博愛・自由・平等の実現を目指す世界的規模の団体です。

旧長崎高商表門衛所