函館市立弥生小学校

(弥生尋常高等小学校)

昭和13年(1938)建築

鉄筋コンクリート造3階建

市建築課小南武一設計

森川組施工

旧アメリカ領事館跡

安政元年(1854年)に締結された日米和親条約を端緒に、伊豆下田と共に箱館は諸外国との窓口として翌年開港された。

安政4年(1857年)の春、合衆国貿易事務官エリシャ・E・ライスが鯨漁船に乗って来航し、ここ弥生小学校あたり、

当時の第1大区1小区富岡町14番地の別堂を浄玄寺から借り受け、星条旗を掲げ貿易事務所を開設した。

以来、ライスは箱館に出入港する米国船舶の利益を守り、かつ在留する米国民の保護・取り締まりにあたり、日米間の融和を計り

のち元治2年(1865年)に初代米国領事に任命された。

明治9年(1876年)領事館は一時閉鎖されて横浜領事館の管轄となった。その後、宣教師や商人たちが領事代理を任され、彼らは自宅を 、

領事館とした。それらは、現在の元町4番の遺愛幼稚園(ハリストス正教会の北隣)や、現在の船見町3番(咬菜園跡東側)にあった。

アメリカ領事館は函館における役割を終え、大正7年(1918年)11月15日正式に閉鎖された。 函館市